信時潔の作品が多数収録されているローム ミュージック ファンデーションのSPレコード復刻CD集の解説DVDが発行されました。
動画サンプルは
http://www.rohm.co.jp/rmf/music5/ にあります。
CDは市販されていますが、DVDは市販されないようです。
DVDは全国の公共図書館
http://www.rohm.co.jp/rmf/naiyou/sp_haifu_ichilan.htmlや、音楽大学図書館などに寄贈されるそうです。
この中でとくに注目されるのは、昭和16年の「海道東征」上演の映像が収録されていることです。(冒頭から57分9秒)
ウェブサイト「信時潔研究ガイド」に掲載している海道東征上演記録
http://home.netyou.jp/ff/nobu/page066.html#lcn020 の中の、 1941年3月14日、現代日本音楽演奏会 (情報局)のニュースフィルムです。場所は情報局講堂。これは帝国劇場のことのようです。当時の新聞には「在京外交団、外国通信、留学生等夫妻約一千五百名を招待」とあり、フィルムには客席の様子も映されています。
もうひとつ、このDVDの信時潔に関する「特典」映像は、チェロを弾く信時潔の姿。冒頭から28分過ぎたあたりに映る、ラウトルップ指揮のハイドン作曲「オラトリオ 十字架上のキリストの最後の言葉より」の舞台写真、チェロ最前列の奏者、ラウトルップのすぐ右が信時潔、その右は岡野貞一です。(28分17秒~)
同DVD中「家族が語る音楽家たちの素顔」には、私も出演しました。まず信時潔が文化功労者となった時のインタビュー映像が流れ(1時間16分13秒~)ます。撮影は信時潔文庫を収める東京藝術大学図書館で行われ、同文庫から「海道東征」の総譜を紹介(1時間17分18秒~)。このブログの
http://noblogblog.blog.shinobi.jp/Entry/45/に書いた
「フルスコアの、楽譜中の歌詞(テキスト)の文字の筆跡はミイです。ソロ及び合唱のヴォーカル部分は、楽譜もミイによるものです。それに対して、声以外の、楽器の部分の楽譜は潔の筆跡だったのです。同じスコアを二人が、縦割り(小節線)ではなく横割り(パートごと)で分担していたのです。」 という部分が確認できます。
興味ある方は、是非お近くの公共図書館でDVDをご覧ください。
以下のページにも、このDVDの概要を書いてあります。
http://home.netyou.jp/ff/nobu/page075.html#lcn027
http://noblogblog.blog.shinobi.jp/Entry/70/昭和16年「海道東征」上演の映像
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