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2月のある日、NHKの方から突然電話をいただきまして、FM放送出演のお話でした。日曜喫茶室という番組で今回は「校歌」がテーマとのこと。私がホームページ「信時潔研究ガイド」に掲載している信時潔作曲の約900曲の校歌リストが目にとまって、出演のお話が来たのだと思います。
校歌に詳しい方はほかにいくらでもいらっしゃるだろうと思いますが、研究発表というわけではないのですし、こんな機会は二度とないでしょうから、何事も経験、とお引き受けして録音に行って来ました。
共演するゲストはなんと、あの、小椋佳さん。最近ポピュラー音楽を聴いていないので、真っ先に浮かんだ旋律は「シクラメンのかほり」。「俺たちの旅」は主題歌とともにドラマの出演者の顔が浮かびます。自分よりちょっと年上の人々の「青春」にあこがれたものでした。井上陽水の「白い一日」も小椋佳作曲なんだそうですね。「オナカの大きな王子さま」も、アニメの絵とともに、思い出します。実は最近、朝日新聞の特集で、息子さんとの関わりについてのかなり感動的な記事を読んで小椋佳さんの名前を思い出して、ホームページなど訪ねてみたことがあったのですが。まさか放送でご一緒することになるとは思ってもみませんでした。校歌と小椋佳さん--実は校歌が、いくつもあるそうで、とても評判が良いのだそうです。(詳しくは放送を聴いてください。)
当初の放送予定は、3月の最終日曜だったので卒業、入学の季節にぴったりだったのですが、2月の放送が津波関連報道のため延期になり、「校歌」の話もひと月遅れで4月25日放送となりました。
録音当日、喫茶室に見立てた放送スタジオでは、「ウエイトレス」役のアナウンサー小泉裕美子さんが、本当に飲み物の注文をとりに来て運んでくださるので、ありがたく頂戴しました。喫茶室の「マスター」のはかま満緒さん、「ご常連」の轡田隆史さん、そして「お客さま」は小椋佳さんと私。おおまかな進行の打ち合わせはあったものの、それだけにとどまらず、話ははずみ、録音は予定時間を大幅に上回りました。時間内に収まるように編集されるようです。
「いま」の校歌の作者代表が小椋さん。過去の校歌、長年にわたって歌い継がれている校歌のことをお話しするのが私の役どころ、というつもりでしたが、うまく伝わったでしょうか。
番組の中で、私のリクエスト曲=おすすめの曲として、『SP音源復刻盤 信時潔作品集成』の中から、私が一番好きな曲「丹沢」(独唱 木下保)を。また、信時潔作曲の校歌を代表して「慶應義塾塾歌」をお届けします。
4月25日(日曜) NHK-FM 12:15から14:00 に放送されます。
日曜喫茶室 「今も校歌を歌えますか?」 是非聴いてください。
NHK スタジオにて。
(左から 小泉さん、はかまさん、小椋さん、 右端は轡田さん。)