人物・作品に関する詳細情報は こちらを御覧下さい →→→信時潔研究ガイド |
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
昨日、このたびリニューアルされた木下記念スタジオ(@代々木上原)にお邪魔して、
同スタジオ所蔵の信時潔関係資料を拝見させていただきました。
そのなかに、今回収録したレコードで歌われているのに、歌詞カードが見つからず、
自筆譜はもちろん、今まで確認された出版譜、印刷譜に載っていないため
聴き取りだけでは掲載できなかった「大島節」の3番の歌詞が見つかりました。
DISC1-04 解説書のp.19の歌詞は、一番から次の通りとなります。
ただし、見つかった楽譜中にはひらがなで書き込まれていましたので
漢字表記は私の判断によるものです。
あー
私しや大島
御神火(ごじんか)育ちよ
胸に煙りがよ
絶えやせぬ
あー
躑躅(つつじ)椿は
お山を照らすよ
殿のお船はよ
灘(なだ)照らす
あー
別れつらくも
帆を巻く朝はよ
涙ながすなよ
波が立つ
なお、見つかった印刷譜は「日本放送協会」の名が入ったもので、印刷年の表示は無し。
2種みつかったもの両方に、3番の歌詞がペン、鉛筆で書き込まれています。
今回のCDに収録されている木下保指揮「大島節」のレコードは昭和11年7月17日録音。
ほかに、 昭和16年7月10日に、木下保指揮・東京交声楽団の演奏が放送された記録が
あります。