野村胡堂記念館訪問記の続きです。
訪問した当日は、SPレコードコンサートが開かれる日でした。
資料の閲覧を終えて、展示室方面に戻ると、お客様が集まり始めていました。
思いのほか「大きな駐車場」(第二駐車場まである)の理由は、このレコードコンサートお客様、それも常連さんがかなり集まるため、だったようです。
地域の偉人を顕彰した記念館で展示するだけでは、そうそう繰り返し訪ねる人はいないでしょう。 それだけではなく、独特の味わいのある蓄音機、SPレコードを聴きに集まる方がいらっしゃるのでした。
今日のプログラムは「メニューイン」。バッハやモーツァルトの協奏曲を中心に約2時間。解説・講演する侘美淳教育長は、岩手大学卒業後音楽の教師、中学校長などを歴任し、紫波町の教育長となられた方だそうです。
入場料はコーヒー代の200円。大体毎月1回行われているようで、7月は第217回でした。
私は残念ながら、この日は時間がなくて、午後2時からのレコードコンサートは聴くことができないと諦めていたところ、館長自らが特別に レコードをかけて聴かせてくださいました。
SP音源復刻・・・といった仕事をしましたが、実はホンモノの蓄音機で聴く機会はあまりありませんでした。
独特の響き。正面で聴くと意外と音が大きいのに驚きました。パチパチ音はするものの、それを超えるアナログの魅力、蓄音機の魅力を語る人の気持ちがわかりました。
「針を通せば必ず盤は傷むのだけれど、レコードを持っていたって聴かなければしょうがない」と館長・野村さんが仰ったのが印象的でした。
受付横の販売コーナーには、『野村胡堂・あらえびす来簡集 : 明治・大正・昭和を彩る交友録』『野村胡堂・あらえびす関係記事目録と件名索引』など、記念館が発行した図書、目録、記念館の協力で完成した野村胡堂・あらえびす関係書籍などが並び、本当に「良い仕事している」ことが見えました。
音楽好きな方なら、是非一度、訪ねてみることをお勧めします。
バスは一日に2本ですが、「日詰駅」で降りれば、 駅前にタクシー会社あります。
日詰駅からは、車で10分程度です。
野村胡堂・あらえびす記念館
http://kodo-araebisu.jp/
野村胡堂(あらえびす)像を囲んで。
左から、大角欣矢教授、筆者、侘美淳教育長、野村晴一館長、岩手大学・木村直弘教授
http://noblogblog.blog.shinobi.jp/Entry/129/盛岡再訪、野村胡堂~田部井石南 2
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