大阪の三木楽器に行ってきました。
あのえんじ色の表紙でおなじみの『全訳・コールユーブンゲン』の版元です。
なんと創業は文政8年。
大正13年に(!)創業100年を記念して新築された社屋は今も健在です。
三木楽器のホームページにも「沿革」が詳しく掲載されています。
http://www.miki.co.jp/company/history/index.html 今回は、信時潔が三木楽器に送った書簡が残っているとのことで、それを見せていただき、あわせて信時の編著書、出版譜も見せていただきました。
信時潔が翻訳した『全訳・コールユーブンゲン』の初版は、同社には残っていないとのこと。
現在売られているものは確か78版だったと思いますが、どうもその「版」は戦後からカウントされたものらしく、戦前の分は入っていないらしいこともわかりました。
このオレンジ色に近い表紙は、かなり古いものと思われますが、奥付がありませんでした。「刷」と「版」の用語の使い方が一定していないということもあるのですが。
いったい今まで全部で何冊印刷されたのでしょうか。
調査結果のまとめにはもう少し時間が必要ですが、とりあえずの第一報でした。
なお、三木楽器には歴史保存室という部署があり、創業190年を記念する『社史』を準備中だそうです。
大正時代から今日まで、ずっと続いている楽器店、音楽出版社は、数少ないです。
創業以来の、楽譜、音楽書、教科書等、出版物のリストの掲載を期待しています。
http://noblogblog.blog.shinobi.jp/Entry/110/大阪の三木楽器に行ってきました
PR